ホワイトニングの白さを保つためのコツ
1. ホワイトニング中はどうして着色しやすいの?
私たちの歯の表面は、ペリクルと呼ばれる唾液由来のタンパク性の薄い膜で覆われています。
ペリクルは歯垢の材料となりますが、歯を外の刺激から守ってくれるというメリットも兼ね備えています。
ホワイトニング直後は、このペリクルが一時的になくなっていますので、歯は普段よりも着色しやすくなります。
また、ペリクルは24時間程度で再生されますが、その間、ぺリクル内に着色の原因となる色素が入り込むと、再着色を促進することとなるのです。
2. 歯の着色を促す食品や生活習慣
ホワイトニング治療によって歯が白くなったとしても、食生活を改善しなければ再び歯の着色が起こることがあります。
具体的には、次に挙げるような着色性の強い飲食物を避けるようにしましょう。
① 着色しやすい飲食物
・コーヒー、紅茶、お茶(すべて)、赤ワイン
・カレー(ターメリック)、キムチ(とうがらし)
・イカ塁、牡蠣、梅干 緑黄色野菜(ほうれん草、春菊、明日葉、青菜、ふきのとうなど)
・果物(特にぶどう、オレンジなどの柑橘類)
このように、色素やアクの強いもの、無機質(マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガンなど)を多く含むものや酸性の強いものはできるだけ避けましょう。
② 同時摂取による相乗効果が高いもの
食品の中には食べ合わせによって着色の効果が高まるものがあります。
とりわけ次に挙げる食べ合わせは要注意です。
・お茶類×柑橘類
・赤ワイン×牡蠣
③ 日常生活で着色しやすいもの
歯の着色は食品以外でも起こります。
喫煙習慣やオーラルケアで用いる歯磨剤や洗口剤にも着色性の物質が含まれています。
・喫煙、漢方薬(煎じるタイプ)
・歯磨剤(フッ化第一スズ、グルコン酸クロルヘキシジン配合)・洗口剤(グルコンクロルヘキシジン、ポピヨンヨード配合)
3. 自宅でできる着色の予防法
自宅でできる歯の着色の予防法は、次の2つが挙げられます。
① タッチアップ
タッチアップとは3ヶ月に一度、半年に一度など「歯の黄ばみが少し戻ってきたかな」とご自身で感じたときにホームホワイトニングをして頂くことです。
できれば歯科医院で3か月ごとの定期メインテナンスをうけて、歯の表面のクリーニングをしてもらった後にタッチアップを行うと理想的です。
② スーパースマイル(ホワイトニング用歯磨き粉)
白さを持続させるためにご自宅でできることは、雑誌でも取り上げられた、歯磨き粉「スーパースマイル」をおすすめします。
ホワイトニングの歯磨き粉は沢山ありますが、スーパースマイルは化学成分で汚れを落とす方法です。
カルプロックスという有効成分で汚れの原因となる「たん白質(プロテインペリクル)」を分解することで汚れを落します。
4. 歯科医院でできる着色の予防法
ホワイトニング効果を長持ちさせるには、定期的にメインテナンスを受けることをおすすめします。
歯に着いた汚れをそのつどきちんと取っていると、着色物質がエナメル質の奥深くまで取り込まれにくいからです。
5. まとめ
ホワイトニングの白さを保つことは、決して難しいことではありません。
ホワイトニングの期間中は、先ほど挙げた飲食物や喫煙を控えることが重要です。
それに加えて、普段使用している歯磨き粉をスーパースマイルに変え、定期的にメインテナンスを受けることで、白く美しい歯を持続させることができます。