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2018.02.10

上顎中切歯のインプラント治療について

最近では多くの歯科医院でインプラン治療がなされているようですが、審美領域(笑った時などに外観に触れるところ、特に上顎の前歯など)のインプラント治療に対しては躊躇される医院が多いようです。

なぜならただインプラントがくっついて噛めるようになっただけでは、まったく不十分であり、インプラントの歯が周りの歯と調和して、あたかも天然の歯のような見かけ(審美性)が要求されるからです。

特に若い女性の上顎の中切歯で笑った時に歯茎も見えるような患者様では、特にプレッシャーがかかります。

ここに示すケースは、まさに若い女性で、笑った時に歯茎の見える中切歯1本のインプラント治療、最も高い審美性が要求されるケースです。

向かって右の中切歯の歯根が割れてしまい、抜歯しなくてはなりません。

 

歯根の破折による慢性炎症によって、一番大切な真ん中中央部の骨が溶けてしまっています。

抜歯した後に歯茎が縮まないように、事前に歯根を矯正で引っ張り出します。

 

埋入の位置や深さを決定するために、抜歯した時に、周囲の骨の高さを測定しています。

インプラントの埋入がなされたところです。

埋入直後に仮歯が取り付けられます。

インプラントの埋入から3か月後にジルコニアポーセレンの歯が入りました。周りの歯よりも、より自然で綺麗な歯になっています。

治療後のレントゲン写真です。術前に骨が欠損していたところは、骨補てん材で増骨しています。