デンタルプラークとバイオフィルム
皆さんこんにちは、真夏日が続きますが、いかがお過ごしですか?夏バテなどしていませんか?今週は歯科衛生士の住田が担当させていただきます。
皆さんは、バイオフィルムをご存知ですか?バイオフィルムという言葉はいまやテレビのCMにも登場し、一般の人にも知られるようになりました。では、デンタルプラークとバイオフィルムの違いはなんでしょうか?
2007年出版の日本歯周病学会編集の歯周病専門用語集にデンタルプラークの定義として、「歯や口腔内の固形構造物上に付着または固着した細菌集塊で、細菌産生物や剥離上皮、好中球なども含む」と書いてあります。また、バイオフィルムは1994年のバイオフィルムの第一人者であるCosterton博士の論文のなかで、「対象物の表面または境界面に付着して、薄い膜状に覆われた細菌集団」と書かれています。定義だけみるとまったく同一のものといえます。
しかし、工業界を発端に始まったバイオフィルム研究が進むにつれて、細菌は自身が産生するネバネバの物質(菌体外多糖)の中でpHや酸素分圧の違う環境を産み出し、種々の菌が共存することによって、異なる代謝活性をもつことがわかりました。その結果、抗菌成分が浸透しにくく免疫細胞に抵抗性をもち、違う菌同士がお互いに連絡を取りながら病原性を発現する機会をうかがっています。デンタルプラークもただ単に歯の表面に付着した菌の塊というだけではなく、バイオフィルムとしての複雑な特徴をもっているといえます。たとえば、同じデンタルプラークのなかで好気性菌と嫌気性菌が共存できるのもその一つの理由です。
つまり、バイオフィルムは新しい言葉ではなくて、新しい考え方(概念)です。デンタルプラークをバイオフィルムとして考えることが重要です。[DHstyleより]
池田歯科では、3ヶ月ごとの定期的なメンテナンスを通してバイオフィルムの除去を行っています。機械的なお掃除(PMTC)を行うことで健康な状態が保たれますのでお気軽にご来院ください
お口の健康をサポートする歯科衛生士住田
速報
池田歯科地行クリニックの院長丸目に待望の第1子が誕生しました7月25日深夜2時頃、3710gの元気な男の子が産声をあげました院長の丸目は診療後、奥様の入院する佐賀にかけつけ立ち会い、なんと誕生した時へその緒を切らせてもらったそうですとても感動したとのこと。これからの活躍を期待します