禁煙を考えてみませんか?
こんにちは、溝口です。今年も2か月過ぎ、来月から新年度です。消費税も5%から8%にあがります。今月は、買い替えや買いだめする方が多いでしょう。
タバコも買いだめされる商品でしょうが、イギリスの医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に禁煙の結果が発表されました。
内容は、喫煙者の精神状態について調査された26の報告書を調べ、ストレス、生活の質などについての質問に対する答えを数値化したものを研修材料としています。
対象の喫煙者は平均年連44歳で、タバコを1日10本~40本吸う人たちで、禁煙をする前と禁煙を始めて平均6か月の2回質問に回答したというものです。禁煙に成功した人たちは挫折した人たちに比べて、不安感や気持ちの落ち込み、ストレスが減り、将来に対してより楽観的になったと回答しました。BMJの掲載による報告では、「禁煙の効果は抗うつ治療を受けるのと同じくらい、あるいはそれ以上である」そうです。また、精神疾患がある人で禁煙に成功した人も同様の効果を得ることができるそうです。
「たばこはストレス解消になる」「たばこでリラックスできる」など、禁煙が精神の安定にいいというのは、通説にすぎません。今回の研究で「たばこをやめてニコチン依存から解放されれば、精神状態が改善する」ことが示されました。タバコから得られる落ち着きや充足感の後はすぐに、気持ちの落ち込みや不安、動揺といった禁断症状に襲われます。タバコが自分の心を落ち着かせてくれるのではなく、ニコチンにより安定作用であり、ニコチンの切れると精神的な症状がでるのです。
この研究を率いた英バーミンガム大学のジェンマ・テイラー氏は、「今回の結果が喫煙に対する一般的な誤解の一掃につながってほしい」といわれています。また、テイラー氏は、タバコ中毒に関する研究の主要理論を「喫煙者の心理状態はニコチンのせいで1日中不安定になっている」と指摘しています。
タバコは、歯周病やインプラントをされている方には特によくありませし、味覚にも影響します。タバコの煙で吸わない人にも健康に影響が出ます。喫煙について考え直してみてはいかがでしょうか?