親知らずについて
こんにちは♪歯科衛生士の時任です。今日は親知らずについてお話しようと思います。
*親知らずとは?
永久歯は通常上あご、下あご16本ずつの全部で32本あります。永久歯の中で一番最後に生えてくる歯を親知らずと言い、20歳前後に歯並びの一番奥に生えてきます。右記のイラストでは8を指します。
*親知らずはすべて抜くの?
お口の中できちんと使える場合や、お口にトラブルを引き起こしていない親知らずであれば、抜歯の必要はありません。
【抜歯の必要がない場合の例】
・上下の親知らずがしっかりと噛み合い、歯磨きがきちんとできる場合
・完全に顎(骨)の中に埋まり、痛みなどの症状が無い場合
お口の中でなんらかのトラブルが生じた場合は、抜歯が必要となります。
*親知らずを抜くときはどんな場合?
・まっすぐ生えていない場合
生えるスペースが小さく、斜めや横に生えてしまった親知らずは、歯ブラシをきちんとあてることが難しくなります。磨き残しは、虫歯や歯周病の原因となります。そのまま放置しておくと、身体の抵抗力が落ちたときに突発的に親知らず周辺の歯ぐきが腫れて痛みを伴い、ときには口を開けることができなくなることがあります。
・噛み合う歯が無い場合
まっすぐに生えた親知らずでも、噛み合う歯が無ければ、対する歯ぐき(上の親知らずなら下の歯ぐき、下の親知らずなら上の歯ぐき)にあたるまで伸びてしまい、痛みを引き起こすことがあります。
・他の歯に悪影響がでる場合
親知らずがまっすぐ生えないために、手前にある第2大臼歯のブラッシングが難しくなり、虫歯や歯周病の可能性が高くなったり、第2大臼歯を押す力が働き、歯並びを悪くするなどの悪影響をもたらすことが考えられます。
・治療に悪影響がある場合
矯正治療やインプラント治療をおこなう際に、親知らずがあることで、歯並びや噛み合わせに悪影響がでることが考えられます。
受験を控えている人や、仕事が忙しい人、また結婚や妊娠を考えている人は
時期を見てトラブルが起こる前に抜歯をすることをお勧めします!!
その際は私たちにご相談ください♪
参考・引用文献:みんなの歯医者さんネット