くさび状欠損と虫歯!!
皆さん、こんにちは!坂元です。
毎日寒い日が続き、インフルエンザが流行っていますが体調崩されたりしていませんか?
さて今回はくさび状欠損WSD(wedge shaped defect)について書きたいと思います。
くさび状欠損、聞きなれないことばだと思います。
くさび状欠損とは、くいしばりや合わない詰め物、不適切なブラッシング(強い歯磨き・研磨剤の多く含まれる歯磨剤の使用)
などさまざまな原因によって、歯の生え際(歯頸部)がくさびを打ち込んだようにえぐれてくぼみができてしまう歯質の欠損のことで
特にエナメル質とセメント質が折り重なっている部分に生じることが多いのが特徴です。
犬歯や小臼歯に多くみられ、症状が悪化すると知覚過敏を伴うことがあります。
あまりに痛みが酷いと神経をとったり、進行しすぎると歯が折れてしまうこともあります。
これは歯質が削られていくことによって、歯髄との距離が近づくために起こります。治療方はおもにコンポジットレジン修復(CR充)が行われます。
修復と同時に、くいしばりが原因であればマウスピースの使用をしたり、強いブラッシングが原因なら力加減の調整が必要になります。
虫歯と似たような症状が出ますが、虫歯はお口に中にいる細菌、砂糖を含む食物、虫歯になりやすい歯質の
3つの要因が重なって発生しますので、虫歯とくさび状欠損は異なります。虫歯になりやすいのは臼歯部の咬合面や歯と歯の間の隣接面、
歯と歯茎の境目ですが、くさび状欠損は歯と歯茎の境目がほとんどです。
冷水痛があったり、しみたりして知覚過敏の症状とも似ています。
くさび状欠損も虫歯も早期発見、早期治療することで進行を食い止めることができますので、早めの受診をおすすめします。