インプラント治療を受ける前に知っておきたいこと その3
前回その2からは駆け足で進めますね!
その3 セメントで固定する?またはスクリューで固定する?
インプラントの上部構造(被せ物)についてご説明します。
インプラントとクラウン(被せ物)を固定す方法には二つのシステムがあります。
1 スクリュー固定 インプラントと被せ物をネジで固定するシステム
2 セメント固定 インプラントと被せ物をセメントで固定するシステム
近年、余剰セメントの残留が問題となっています。最近のインプラント学会や講演会、歯科雑誌などで「極力、セメントは使うな」「あなたはまだセメントを使っているのですか?」という内容が増えています。
余剰セメントの取り残しがインプラント周囲炎を発症させるというデータが次々に提出されているのです。
ではそれなのに何故、多くの歯科医院ではセメント合着をするのでしょうか・・・?
一つには高度な技術や精度が要求されずに、どの歯医者さんや歯科技工士さんにでも簡単に取り組めることがあります。
次には、特別な部品が不要でコストがかからないという事があります。
つまり、安く簡単に歯が作れるという事ですね。
しかし、当医院では治療したインプラントがインプラント周囲炎にかからずに、快適でいつまでも使っていただけるように、すべてのインプラントをスクリュー固定で仕上げているのです。
スクリュー固定で仕上げることで、冠とインプラントとの接合部は、精密に適合し細菌が滞留するところがなくなるために、インプラント周囲炎にかかることが少ないのです。
さて、あなたなら、どうしますか?
池田歯科のスクリュー固定の症例ですが、ストローマンのボーンレベルインプラントが入っています。
スクリュー固定のジルコニア冠が入ったところです。かみ合わせの中央に空いている穴の中に固定用のネジが入っていて、35N/cmのトルクで締め付けて固定します。